富吉電気工事の強みstrength
1975年に最後の蒸気機関定期旅客列車(C57 135)が北海道の室蘭本線を走り、その役目を終えました。これを転機に日本の鉄道史の動力は蒸気機関から電気へ大きくシフトし、新たな時代を迎えました。富吉電気工事株式会社は主に静岡県西部地区の東海道新幹線をはじめとする既存鉄道の安全・安定輸送を確保する電気設備の新設や取替工事、そして整備新幹線の建設などに半世紀以上にわたって携わることで蓄積してきた技術力を有するプロフェッショナル技術者集団として列車の安全・安定運行に寄与しています。陽が昇る頃に始発が動き、日付が変わる頃に終電が車庫に戻る。そんな当たり前の列車の運行は、鉄道会社や線路保全会社をはじめとする多くのプロフェッショナルの高度な技術と協力によって支えられています。富吉電気工事の守備範囲は、電車を動かす動力として不可欠な電気の分野です。
一口に電気と言ってもその容量は用途によって多岐にわたります。家庭用電力の電圧は100V、業務用クーラーなどの動力電力は200V、EV(電気自動車)で求められる電圧は500V前後です。比して鉄道の場合は、在来線で1,500V、新幹線に至っては20,000Vという超高電圧が必要になります。このように危険な電圧を安全に制御し、列車を安定して運行させるための動力として供給するためには、電気に関する深い造詣と技術が必要になります。1977年に旧国鉄(現JR)の請負資格認定業者指定を受けて以来、鉄道の架線工事での無事故記録を更新しつづける富吉電気工事の技術者は、鉄道会社さまと鉄道をご利用のすべてのお客さまのご信頼に応えるべく、雨の日も風の日も現場での作業にいそしんでいます。今日もいつもと同じように電車が運行する — その当たり前の日常が富吉電気工事にとっての最大の喜びです。